祝ビットコイン1万ドル超え!! 過去のメイヤー倍数推移から今後の展開を考える

ビットコインが1万ドルの大台を超えましたね。
もっと押し引きがあるかと思いましたが、思ったより早かった印象…
個人的には「もっとゆっくり行こうよお~」って感じですが、なんにしても、市場が盛り上がるのはいいことです。

1万ドルを超えてしまうと、価格の節目となるような強い心理的な壁は、2017年末のピークを除けば、ありません。
ここからの展開を予想するのは、なかなか難しい。

そんな時に参考になりそうなのが、メイヤー倍数(Mayer Multiple)。
価格の200日平均からの倍数で相場を語ってくれますので、価格がいくらになろうがこれまでの動きのアナロジーが有効に働きます。

今日は、1万ドルを超えたビットコインの今後について、メイヤー倍数から考えてみましょう

メイヤー倍数って何?

まずは、メイヤー倍数の復習から…

メイヤー倍数は、今の相場が強気か弱気かを、価格の200日移動平均との比較でみる指標。
ビットコイン投資家のTrace Mayerさんが考案しました。

このサイトでも以前、解説しています。

メイヤー倍数の算出方法

メイヤー倍数の算出方法はシンプル…

メイヤー倍数 = 通貨の現在の価格 ÷ 通貨価格の200日移動平均

200日移動平均は、過去200日間の価格の平均をとったもの。
移動平均は、仮想通貨はもとより、株やFXでも最も頻繁に使われる指標です。

特に200日の移動平均は、価格の長期的なトレンドを見るために使われます。
現在の価格が200日移動平均より上であれば強気相場、下であれば弱気相場と考える。
ですから、メイヤー倍数が1を超えていれば強気相場、1より小さければ弱気相場ということになります。

ビットコインの現在のメイヤー倍数の状況は、MayerMultiple.Infoで確認することができます。
2019年6月22日現在のビットコインのメイヤー倍数は2.17…
200日移動平均の2.17倍
すでに2を超えており、急激な上昇であることが分かります。

2019年6月22日のメイヤー倍数

2019年6月22日のメイヤー倍数  mayermultiple.infoより

マジックナンバー  2.4

メイヤー倍数で最も重要なマジックナンバーは2.4と言われています。
その意味について概説しましょう。

下図は、ビットコインのメイヤー倍数のチャートです。
メイヤー倍数が2.4のところに赤い線、1.0のところに黄色い線が引かれています。

ビットコインのメイヤー倍数チャート

ビットコインのメイヤー倍数チャート  mayermultiple.infoより

このチャートから、ビットコインには過去4回の大きなピークがあったことが分かります。

  • 2011年6月 メイヤー倍数 = 13.9 1BTC = $30
  • 2013年4月 メイヤー倍数 = 6.85 1BTC = $198
  • 2013年12月 メイヤー倍数 = 6.18 1BTC = $1,151
  • 2017年12月 メイヤー倍数 = 3.76 1BTC = $19,500

この4回です。
どの場合も、メイヤー倍数2.4を大きく超えたピークを迎えた直後に暴落し、メイヤー倍数が1以下に落ちて弱気相場に転じています。

ところが、もう少し弱いピークを見てみると…

  • 2012年8月 メイヤー倍数 = 2.45 1BTC = $15.4
  • 2017年6月 メイヤー倍数 = 2.43 1BTC = $2,962
  • 2017年9月 メイヤー倍数 = 2.30 1BTC = $4,344

この3回の小ピークでは、その後、メイヤー倍数が1以下に落ちることなく、早期に盛り返しています。

つまり、メイヤー倍数2.4付近を超えて相場が盛り上がるかどうかで、その後の相場の流れが変わる。

メイヤー倍数2.4付近でピークがおさまった場合、早期に盛り返して次のピークが来る。
逆に、メイヤー倍数2.4を大きく超えてピークを迎えたあとは、弱気相場に転落する傾向が強い。

2.4を超えたら気をつけろ
そのあとには冬が来る

メイヤー倍数2.4は、そういう意味のある数字なのです。

メイヤー倍数チャートから今後の展開を考える

では、メイヤー倍数2.4に絡んで、今後の展開を予想してみましょう。

まず、最も重要なポイントは、今回の盛り上がりでメイヤー倍数2.4を大きく超えるのかどうかです。
ですが残念ながら、この問いに答える術はありません。

過去のチャートから類推できるのは、2.4を超えたらその後どうなるのか? 超えなかったらその後どうなるのか? の2つのシナリオです。

2.4を超えたあとどうなる?

今回の盛り上がりが、メイヤー倍数2.4を大きく超えた場合、その後は急激な伸びとピーク、そしてメイヤー倍数1以下の弱気相場への転落となります。

過去の大ピークを見ると、メイヤー倍数2.4を超えてからピークの頂点を迎えるまでは、非常に短期間であることが分かります。
また、ピーク後の落下も非常に速い。

過去4回の大ピークについて、2.4を超えたときからピークまでの期間、ピークから2.4以下に落ちるまでの期間を列挙してみます。

ピーク時期 2.4越えからピークまで ピークから2.4以下に落ちるまで 2.4を超えていた期間
2011年6月 51日 15日 66日
2013年4月 36日 51日 87日
2013年12月 19日 54日 73日
2017年12月 19日 25日 44日

これを見ると、2.4を超えた盛り上がりの時間は1.5か月~3か月の限られた時間であることが分かります。

今回も、メイヤー倍数2.4を大きく超えてしまったら、短いお祭りが始まったと考えて、祭りの終わりをにらんだ戦略を立てる必要があります。

2.4を超えなかったらどうなる?

今回の盛り上がりが、メイヤー倍数2.4を大きく超えることなく収束した場合に、どうなるのか?

過去3回の弱いピークをみると、その4か月程度後に次のピークが来ています。
次のピークまでの間に、メイヤー倍数1を下回るような、大きな停滞もありません。
メイヤー倍数2.4程度のピークは、次の盛り上がりへの準備段階だったと考えるのが妥当。

この場合は、急いで売らずに様子を見るのが、正しい戦略かもしれません。

まとめ

メイヤー倍数2.4というのは、現在の価格が200日平均の2.4倍であるという意味。
他の市場ではなかなかお目にかかれないほどの数字ですが、仮想通貨では、それでも次のピークへの準備段階…
この市場の特異さが、よく表れています。

それも、仮想通貨というのがゼロから出現したばかりの資産クラスであり、いわば宇宙のビッグバン直後の強烈な広がりの時期にあるからです。

だから楽しい… だから、多少のリスクは飲み込んででも渦中にいたい…
次にこんな市場に出会える機会は、生きてる間には来ないかもしれませんからね。