仮想通貨取引所maker/taker手数料比較 bitbankはmakerにマイナス手数料!!

2019年1月5日より、bitbankが板取引の手数料体系を変更しました。

これまで長らく、maker/taker無関係に「全ペア取引手数料ゼロ」キャンペーンで押してきたのですが、方針転換。
makerにはマイナス手数料という料金設定になりました。

つまり、makerは、取引の際に手数料を払う必要はなく、それどころかキャッシュバックされます。
う~ん、おいしそう…

でもtakerからは、手数料がとられます。

makerとtakerって何なのでしょう?
どういう取引をするとmakerで、どうなるとtakerなんでしょうか?
ずっとmakerやり続けて、マイナス手数料で取引することはできるんでしょうか?

理解していないと、お得な料金体系を生かせない…

この記事では、仮想通貨の板取引の基本であるmakerとtakerに関する疑問に答えます。

板取引の基本とmaker/taker

仮想通貨取引所には、「販売所」と「取引所」の2種の形態があります。

「販売所」は、交換所とその顧客の間で通貨の取引を行う形態。
通貨の価格は交換所が提示し、それをベースに取引が行われます。

「取引所」は、交換所に口座を持つ顧客の間で通貨の取引を行う形態。
交換所は、顧客間の取引を仲介する役割です。

※このあたりのお話は、以下で…

仮想通貨取引サービス「販売所」と「取引所」の違い 各社の提供サービス比較

「板取引」や「maker/taker」といった言葉は、「取引所」形態の場合に使われます。

板取引とは?

どの「取引所」も、「板」と呼ばれる掲示板を用意しています。
板には、その時点での、まだ約定していない待ちの状態の売買注文が、掲示されています。
約定待ちの注文がどの価格でどの量あるかを、利用者に知らせるためのものです。

以下は、板の例です。
GMOコインが運営している取引所の、ある日のBTC/JPYの板の様子。

BTC/JPYの取引板の例

BTC/JPYの取引板の例  GMOコインから参照して追記

上の10段のリストが、ビットコインを売りたい利用者の注文リスト、
下の8段のリストが、買いたい利用者の注文リストです。
それぞれ、売買したい価格と数量が掲示されています。

板の上の注文に対応する買いや売りの注文を入れれば、注文が約定されます。
約定した注文は板から消え、売買が成立した利用者の口座間で通貨が移動します。

例えば、板が上の図の状態であれば、
  1BTC = 388,060BTCで0.1BTCの買い
の指値注文を入れれば、対応する
  1BTC = 388,060BTCの0.1708BTCの売り
のうち0.1BTC分だけ約定し、その分の注文が板から消えることになります。

あるいは、取引板が上図の状態で、4BTCの売りを成行でかけた場合、板上にある高値の買い注文から引きあてられていきます。
その結果、
  1BTC = 387,082円で2.0142BTC売り
  1BTC = 386,955円で1.1813BTC売り
  1BTC = 386,828円で0.8045BTC売り
合計4BTCの売りが実行され、その分の買い注文が板から消えます。

makerとtaker

上記の板取引において、
  即座に約定せずに板に載る注文をする利用者をmaker 

逆に、
  即座に約定し、板から注文が消える注文を行う利用者をtaker

と言います。
板を作る側に参加する人と、板から注文を取り去ってしまう人、といった感じでしょうか?

指値で注文すればmaker
成行ならtaker
という程、シンプルな話ではありません。

指値で注文した時に、板上に対応する注文がなく即座に約定せず、板に記載された場合にのみmakerとなります。
上の図の例でいえば、
  1BTC = 387,082BTCより高値での売り注文
  1BTC = 388,060BTCより安値での買い注文
は、板に記載されることになり、makerとなります。

指値注文で上記以外の場合、あるいは成行注文の場合は、即座に約定し、板から注文が消えるのでtakerです。

bitbankはなぜmakerのみマイナス手数料?

さて、今回bitbankは、これまでmaker/takerとも取引手数料ゼロであった方針を変えて、takerからは手数料を取り、makerはマイナス手数料、つまりキャッシュバックする方針に変えました。

takerの手数料は、発注額の0.15%
makerの手数料は、発注額の-0.05%
全取引ペア一律に同じ手数料です。

例えば、100万円の注文が約定した場合、takerであれば手数料として1,500円がとられます。
これに対してmakerであった場合には、500円がキャッシュバックされます。

なぜ、bitbankはmakerを優遇しているのでしょう?

makerがたくさん参加している取引所の板には、たくさんの注文が並びます。
いわゆる板が厚い状態です。

板が厚いと、takerは思い通りの値段で売買できる可能性が高い。
takerは必然的に板が厚い取引所へ集まるのです。

bitbankは、マイナス手数料でmakerを集めて板を厚くし、その結果として多くのtakerも呼び込もうという戦略をとっているのです。

※板の厚さの議論についてはこちら

仮想通貨取引所の取引板はどこが厚いの? 計算して比較してみると…

仮想通貨取引所のmaker/taker手数料比較表

bitbank以外にも、makerとtakerの手数料を変えて、makerを優遇する戦略をとっている取引所があります。

この記事のまとめとして、仮想通貨取引所のmaker/taker手数料の比較表です。

仮想通貨取引所 手数料 対象通貨ペア
maker taker
bitbank -0.05% 0.15% 全ペア
GMOコイン 0 0.01% 全ペア
Liquid by QUOINE 0 0 全ペア
BITPoint 0 0 全ペア
coincheck 0 0 全ペア
Zaif 0 0 BTC/JPY
0 0.3% BCH/JPY, BCH/BTC
0 0.01% PEPECASH/JPY, PEPECASH/BTC
0 0.1% 上記以外の通貨ペア

あなたがmakerとなるか、takerとなるか、それに合わせて手数料がお得な取引所を選びましょう。

仮想通貨取引所を比較するなら

仮想通貨取引所を比較するなら、maker/taker手数料以外にも重要な観点があります。

たとえば、レバレッジの幅で選ぶなら

仮想通貨信用取引(レバレッジ、FX)の基礎知識を解説 交換所比較

また、キャンペーンのお得さで選ぶというのもありです。

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