仮想通貨取引の注文方法基礎の基礎 成行、指値、逆指値

仮想通貨の売買を始めようとしている方
取引の準備は終わりましたか?

仮想通貨交換所に口座を開設して、元手となる資金(日本円等)を口座に入金すれば、取引が始められます。

でも、仮想通貨取引の注文ってどうやるんでしょう?
価格のチャートをじーっと見て、タイミングが来たら「買い」とか「売り」とか、やるんでしょうか?

もちろんそういう取引はありますが、それだけじゃない。
多くの注文は、即座の売買ではなく、顧客が指定した特定の条件が成立したら自動的に売り買いする方式。
その条件の指定のしかたによって、様々な種類があります。

指値、逆指値、IFD…

株やFXの経験者ならおなじみのワードでも、仮想通貨から入った方にはハードルが高い。
試してみるにも、間違えたら大事なお金が溶けていきそう…

そんな方のために、この記事では、仮想通貨取引の注文の種類のうち、最初に使うもの、「成行」「指値」「逆指値」についてお話します。

より高機能な、応用編の注文の種類については、以下で説明しています。

IFD注文を詳しく解説 仮想通貨取引ちょっと応用編 

まずは基本の注文、「成行注文」

「成行」、「なりゆき」と読みます。
売買の価格を指定せず、その時の市場の価格で通貨を売買する方法です。

チャートとにらめっこして、「いまだ、買い!!」とかやってる感じ。
あれです。
イメージしやすいですね。

「成行注文」ってどういうもの?

成行注文は価格を指定しません。

注文が成約するときの価格は、注文時の市場における需給関係で決まります。
基本的には、取引は成立しますので、買いたいときに買え、売りたいときに売ることができる。

最も直感的に理解しやすい注文方式です。

「成行注文」で気を付けること

成行注文では、実は、想定した価格で買えないことが多いのが実際。
チャートを見て、「ここだっ!!」と注文を入れても、その時の価格で売買できない場合が、多々あります。

典型的なのが、価格が大きく変動し、注文が殺到しているとき

買いの成行注文を入れても、それが約定するまでには、どうしてもタイムラグがあります。
価格が大きく上昇しているときには、そのタイムラグの間に価格が大幅に上がる。

その結果、実際の買値は、買いの成行注文を入れた時点よりずっと高い、ということが起こります。

価格が急激に下がっているときも同様。

そういう時に、飛びついて成行注文を入れてしまうと、思わぬ高値買いや安値売りをしてしまいます。

事前に売買価格を指定 「指値注文」

「指値」、「さしね」と読みます。
買うとき、あるいは売るときの価格を指定して、売買する方法です。

「指値注文」ってどういうもの?

「成行注文」と違って、「指値注文」は売買の価格を指定して注文します。

注文したと同時に売買が行われるわけではありません。
注文の後、指定した価格になった場合に売買が行われます。

  • 買いの指値注文の場合、指定した価格より安くなったら買いを実行。
  • 売りの指値注文の場合、指定した価格より高くなったら売りを実行。

例を出して説明しましょう。

買いの指値注文の例
BTCを1BTC=56万円で5BTC買い

この場合、1BTCの価格が56万円以下になるまで待ち、56万円以下の価格で5BTCの買いを実行します。

売りの指値注文の例
ETHを1ETH=2万円で3ETH売り

この場合、1ETHの価格がETH=2万円以上になるまで待ち、2万円以上の価格で3ETHの売りを実行します。

指値注文の例

指値の買い注文と売り注文の例

想定した価格よりも安いときに買い、高いときに売る、というわかりやすい取引を可能にする注文方法です。

「指値注文」で気を付けるべきこと

指値注文のメリットは、自分の好きな価格で売買できることです。
この価格で買いたい/売りたいという意思を反映できます。

その反面、買い注文の場合、自分が指定した価格以下の価格にならなければ通貨を買えません。
逆に、売り注文の場合、自分が指定した価格以上の価格にならなければ、通貨を売れない。

通貨の価格が自分の希望通りに動けば問題ありませんが、そうでない場合にはうまくいきません。

1BTC = 57万円のときに、「1BTC = 56万円で5BTC買い」と指値注文を入れても、1BTC = 56万円までビットコインの価格が下がらなければ、買い注文は成立しません。

そして、本当に気を付けるべきは、相場が自分の思惑の逆に動いて、緊急に損切をしなければならないときです。
例えば、価格が急激に下がっており、一刻も早く売らないと傷が大きくなってしまう局面では、価格がどうこう言ってられません。

そういう場合は、指値よりも成行のほうが向いています。

指値とは逆方向 「逆指値注文」

「逆指値」

指値注文と同様に、売買条件の価格を指定する注文方法です。
「逆」とついているのは、指定した価格の意味が、指値注文とは逆方向だから。

「逆指値注文」ってどういうもの?

「逆」の意味を、指値注文と比較して見てみましょう。

買い注文の例
BTCを1BTC=56万円で5BTC買い

これが指値注文の場合、1BTCの価格が56万円以下になるまで待ち、56万円以下の価格で5BTCの買いを実行するのでした。

しかし、これが指値注文の場合、1BTCの価格が56万円以上になるまで待ち、56万円以上の価格で5BTCの買いを実行します。

売りの注文の例
ETHを1ETH=2万円で3ETH売り

指値注文であれば、1ETHの価格がETH2万円以上になるまで待ち、2万円以上の価格で3ETHの売りを実行するのでした。

これが指値注文であれば、1ETHの価格がETH2万円以下になるまで待ち、2万円以下の価格で3ETHの売りを実行します。

逆指値注文の例

逆指値の買い注文と売り注文の例

でも、想定の価格より高くなったら買い?
低くなったら売り?

なんか損してる感じ…
逆指値って、どういうときに使うんでしょう?

「逆指値注文」の使いどころ

直感的には、損な感じのする逆指値。
でも、ちゃんと使いどころがあるんです。

しかも重要な…

使いどころその1 トレンドに乗る

仮想通貨の相場は、大まかには以下の2つの状態からなります。

  • 小幅に上下を繰り返し、価格が一定の範囲にとどまり続けるレンジ
  • 一定期間、価格の上昇や下降が続くトレンド
しばらくレンジが続き、
レンジの価格幅を抜けたら上昇あるいは下降のトレンドが発生して、大きく価格が動き、
トレンドが終わったら、まだしばらくレンジ

といった感じで、相場はレンジとトレンドを延々と繰り返します。

トレンドは価格が一定方向に大きく動きますので、トレンドを早期に捕まえて、トレンドの方向に合わせて買いや売りを入れることは、仮想通貨売買の基本的な戦略の一つです。
こういう場合、以下のような逆指値注文をします。

  • レンジの価格幅の上限の価格を超えて、さらに上へ抜けたら、上昇トレンドの始まりと考えて、買い
  • レンジの価格幅の下限の価格を超えて、さらに下へ抜けたら、下降トレンドの始まりと考えて、売り

使いどころその2 損失の限定

相場は、いつもうまくいくとは限りません。

価格が上がると思って買いを入れたら、そのあと下がる。
下がると思って売りを入れたら、上がってしまう。

思い通りにいかないことは、必ずあります。
それどころか、実際には、うまくいかない時のほうが多い。

仮想通貨の取引で勝ち残るには、想定と逆の方向に価格が動いてしまったときに、損の幅をどう限定するかが重要です。

「逆指値注文」は、損の幅を限定するのに有効な注文方法です。

買った仮想通貨が、意に反して下がっていったとき…
「ここまで下がったら、損切りだっ!!」
というラインを、あらかじめ決めておき、逆指値の注文を入れておきます。

あ・ら・か・じ・め
ってところが肝心…

冷静な時に損切りのラインを決めておき、それに従って取引を手じまいするのが、大やけどをしないコツです。

まとめ

成行、指値、逆指値…
これらは、基本的な注文方法ですので、どこの仮想通貨交換所の取引でも使えます。
この記事でなんとなくわかった気になったら、実際の取引で試してみましょう。

でも、最初は小額で…

指値と逆指値を間違えたりすると、痛いことになりますので。

より高機能な、応用編の注文の種類については、以下で説明していますので、読んでみてください。

IFD注文を詳しく解説 仮想通貨取引ちょっと応用編