マイニングはどのぐらい難しい? 自分で掘る前によく考えよう【仮想通貨技術解説】

買わずにコインが手に入るのが一番

自分でマイニングできないかな…

仮想通貨に興味がある方ならみんな、一度は考えたことあるんじゃないでしょうか?

多くの仮想通貨のマイニングは、やろうとおもえば自宅のコンピューターでも可能です。
実際に多くの人がトライし、レポートを上げています。

参考 PCでBTCマイニング仮想通貨の優しい始め方 参考 ビットコイン採掘(マイニング)で本当に利益が出せるのか実際にやってみたOTOQOO!

でも、ビットコインのようなメジャーなコインの採掘成果は微々たるもの…
電気代にも勝てない有様。
まともに掘れるのは、値段が安くてマイナーなコインだけ。

悲しい現実です…

実際、マイニングはどのくらい難しいんでしょうか?
ビットコインのマイニングを題材に、少し考察してみました。

マイニングってどういう作業?

マイニングを一言でいえば、

ハッシュという特殊な計算を、当たりが出るまで繰り返し続ける。

という作業です。
現時点で当たりくじを引ける確率は、2018年9月の現時点で

2の79乗分の1 ≒ 10の24乗分の1

う~ん、気が遠くなる…

年末ジャンボ宝くじの1等の確率は2000万分の1です。
マイニングにくらべれば、宝くじのほうがはるかに当たります。

参考 宝くじの確率一覧を計算!隕石に当たる確率よりも低い?たとえ話も紹介高齢者のための役立ち情報ブログ

でも、この絶望的な確率にめげることなく、世界中の大小のマイナーが同時にハッシュを繰り返し計算し、当たりを探します。
あなたがマイニング報酬のビットコインを得るためには、世界中のどのマイナーよりも先に当たりを引かなければなりません。

そのタイムリミットは10分!!

早いコンピューターで、1秒間に100回のハッシュ計算をやったとして、10分で6万回
6万回のトライで、10の24乗分の1の確率の当たりを引く…

む、無理だ…

どうしてこんなに大変なんでしょう?

ハッシュってどんな計算?

ハッシュは、暗号の領域で使われる計算です。
様々な長さの入力データから、短い固定長(例えば256bit)の出力データを計算します。
この出力データをハッシュ値といいます。

マイニングで使われるハッシュはSHA256

ハッシュにはさまざま種類がありますが、ビットコインで使われているのは、SHA256です。
256ビットの長さのハッシュ値を作成します。

アメリカ国立標準技術研究所 (NIST)が標準として定めたもので、その計算方法は公開されており、誰でも作ることが可能です。
現在、最もポピュラーに使われているハッシュです。
HTTPSの証明書も、SHA256によるハッシュが使われています。

参考 Secure Hash Algorithmウイキペディア

SHA256の計算は、確かに複雑ではありますが、決して難しいものではありません。
みなさんの自宅の普通のPCでも、1秒間に十~数十回のハッシュの計算が可能です。

当たりのハッシュ値ってどんなもの?

ハッシュの計算結果であるハッシュ値は、256bitのデータです。

0/1の2進数表記をすると

01010110001…

という感じで256文字続きます。

通常は、0/1/2/3/4/5/6/7/8/9/a/b/c/d/e/f、の16種の文字を使った16進数表記であらわされます。

5632aeefa85fc9dcf53341d296ceeaa2ab71f07fc85a44a9151212a1fce5e615

という感じの64文字になります。

ですが、マイニングで当たりとなるハッシュ値はちょっと違います。
実物を見てみましょう。

ハッシュ値は、ブロックチェーンのブロックの中にあります。

以下のサイトで、最新のブロックチェーン状態を見ることができます。
参考 ブロックチェーンエクスプローラーblockcahin.com

たとえば、540,444番目のブロックのハッシュ値の部分を見てみます。

BTC 540,444番目のブロックのハッシュ値

このブロックのハッシュと、前のブロックのハッシュがあります。

でもよく見ると特殊な文字列ですよね…

頭のほうにゼロがたくさん並んでる!!

当たりのハッシュ値は、

頭のほうにゼロがたくさん並んでいるもの

です。

どのぐらいゼロが並ぶかというと、2018年9月の現時点では

0/1の2進数表記で、ゼロが79個以上

ゼロが頭に79個以上並ぶ特殊なハッシュが見つかる確率が、

2の79乗分の1 ≒ 10の24乗分の1

だったわけです。

実はこのゼロの数は変わります。

マイナーの数が増えれば、当たりの確率を下げるために、当たりのハッシュ値の頭のゼロの数が増えます。
マイナーの数が減れば、その逆です。

結局、自宅でマイニングはあり?

ブロックチェーンの最初のブロック=ジェネシスブロックのころのハッシュ値は、ゼロが頭に32個以上、4×10の9乗分の1の確率です。

当時はマイナーの数も限られていましたし、大きな資本を投下できるプレーヤーもいませんでしたから、この程度で十分でした。

でも、今は、一個人がマイニングで利益を得ることは、考えにくい状況になってしまいました。
寂しい感じもしますが、仮想通貨がアングラな存在から脱却し、大きなお金が動く市場に成長したということなのでしょう。

ということで結論です。

お金儲けのために、個人でのビットコインのマイニングはなし

効率悪すぎです。